研究課題/領域番号 |
23K02920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
長谷川 晃 国際医療福祉大学, 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部, 准教授 (00612029)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 反すう / 抑うつ / うつ病 / 抑制機能 / 実行機能 / 攻撃行動 / ストレス / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
抑制機能の階層モデルでは、抑制機能は反応抑制と注意の抑制に分類可能であり、ワーキングメモリ容量がこの2側面の基盤であると考えられている。本研究では、確認的因子分析によってこのモデルの妥当性を確認した上で、このモデルに基づき、反すうが持続する過程について検討を行う。大学生に対して、各機能を測定する複数の実験課題を実施するのに加えて、抑うつ、反すう、ストレス、および対人行動に関する質問紙に回答を求めることにより、上記の検討を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度には、抑制機能が反応抑制と注意の抑制という2要因に弁別可能であるのかを検討した上で、抑制機能が反すうや抑うつと関連するのか検討することを目的とした実験研究を実施した。国際医療福祉大学、専修大学、東海学院大学、徳島大学、および富山大学に在籍する、18歳から30歳までの大学学部生と大学院生218名を対象とした。参加者には、反応抑制を反映していると想定される3つの実験課題と、注意の抑制を反映していると想定される3つの実験課題を実施した。続いて、参加者には、反すう、抑うつ、攻撃行動、ストレスフルな出来事などを測定する質問紙に回答を求めた。抑制機能の6課題のパフォーマンスを用いた確認的因子分析の結果、すべての課題に影響を与える潜在変数を仮定したモデルよりも、反応抑制と注意の抑制という2つの潜在変数を仮定したモデルの方が、適合度が高かった。しかし、因子負荷量が低い課題も認められ、課題の修正を行う必要性が示唆された。また、抑制機能の各課題のパフォーマンスや潜在変数を用いた分析の結果、反応抑制を反映した一部の課題や潜在変数は抑うつとの有意な関連が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度に実施する予定であった研究を終了したため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度には、「研究実績の概要」の項に記した研究の結果の公表を行う。続いて、反応抑制と注意の抑制を測定する課題に改善の余地があるため、その改善を試みた上で、抑制機能と反すうや抑うつとの関連について更なる検討を行う。
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