研究課題/領域番号 |
23K02925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
綾城 初穂 駒沢女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60755213)
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研究分担者 |
平野 真理 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (50707411)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プレイセラピー |
研究開始時の研究の概要 |
遊戯を用いたかかわりを通して適応を促すプレイセラピーは、子どもに対する支援として有用であり、全国的に利用されている一方で、本邦では実証的研究があまり行われていない。そこで本研究では、子どもに実施するプレイセラピーについて、①効果があるのか、②何セッション程度でどの程度の効果が期待できるのか、③どのような問題に特に効果的であるのか、④どのような変化をたどるのか、の4点を検証することを目的とする。効果研究に伴う倫理的な課題を踏まえ、本研究では準実験のデザインを組み合わせる。実際の臨床現場に根差した検討によって、プレイセラピーの実践上の意義が明確になり、子どもへの心理支援に資する知見が導出できる。
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研究実績の概要 |
【研究目的】 プレイセラピーは子どもたちへの心理支援における有用な選択肢であるが、本邦では効果に関する実証的研究が乏しい。一方で、臨床現場での効果研究の実施は、支援上の制約も大きい。そこで、本研究では、臨床現場で可能な研究デザインを用いて、プレイセラピーの効果を実証的に検討することを目的とする。 【実施内容】 公立教育相談機関を研究フィールドとし、当該機関でプレイセラピー(研究期間の制約から最長3年)を受けるこども及びその保護者を研究協力者として、一群事前事後テストデザインと分割時系列デザインを併用して、質問紙への回答を分析する。また、事例記録についても検討する。臨床現場での倫理的問題を回避するため、統制群は設けない。 【研究成果】 10セッション程度の短期プレイセラピーの効果については研究をまとめ発表を行った(論文出版は令和6年度中)。現時点では20セッション以上の長期のケースが複数集まってきており、中長期的なプレイセラピーの検討も今後可能になると考えられる。ただし、全事例数は20程度と予定数には達していない。そこで当該年度中にフィールドをさらに増やした。また、プレイセラピーの効果をより細かく検証できるように、質問紙やケース記録に加えて、録画データの収集も始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述したように事例数はまだ十分ではないものの、既に計画全体で予定している事例数の半分程度は得られており、継続データの収集は概ね順調に進んでいる。したがって本研究の進行は「(2)おおむね順調に進展している。」に位置付けられる。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度も引き続き調査を続け、当初目的である全50事例のデータ収集及び30セッション以上を行った複数の事例データの収集を目指す。また、アウトカムとする質問紙調査の結果とプレイセラピーの実践とのかかわりをより詳細に検討するために、今後は保護者及び本人からの同意を得られたケースを対象にセッションの録画もより積極的に行うとともに、データの詳細な分析も行っていく予定である。
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