研究課題/領域番号 |
23K02930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 |
研究代表者 |
亀岡 智美 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, こころのケアセンター, 副センター長 (90512294)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Child Abuse / Physicao Abuse / Coercive parenting / CPC-CBT / CBT / Physical Abuse |
研究開始時の研究の概要 |
身体的虐待リスクのある家族への親子複合型認知行動療法(CPC-CBT)のわが国での実施可能性と有用性に関する準実験的研究
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研究実績の概要 |
研究1年目に当たる2023年度は、研究の実施場所である大阪府子ども家庭センターでの研究体制を整備し、研究の進行管理係とデータ管理係を定めた。研究が開始され、3例の身体的虐待ケースが介入群に組み込まれ、2名の児童心理司(親担当1名、子ども担当1名)がCPC-CBTを実施し終了した。プログラムはおおむね順調に経過し、約16セッションで、プロトコールに準拠して終了することができた。そのうち1例と研究登録外の1例について、終了後、CPC-CBTのプログラム開発者であるRunyon博士から、オンラインでコンサルテーションを受け、プログラムに忠実に実施していることが確認された。また、技術の均てん化のために、毎月1回、大阪府子ども家庭センターで症例検討会を開催した。ここでは、研究に登録されたケースにCPC-CBTを提供する児童心理司と、これから実践する予定の児童心理司や児童福祉司が、症例を共有し、ロールプレイなども取り入れながら、CPC-CBTで使用する様々な技術を学びあった。 この症例検討会には、東京都児童相談センターや港区児童相談所もオンラインで参加し、所属の児童心理司が今後研究に参加できるように、CPC-CBTの治療原理を学習し、治療技術の習得に努めた。また、次年度以降、対象ケースを拡大するために、子どもが児童養護施設に入所しているケース以外のケースに対して、プログラムをどのように導入すべきかを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究1年目で研究体制を整え、研究を開始することができた。
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今後の研究の推進方策 |
さらに今後症例数を増やすために、研究計画を修正し研究協力機関を増やした。東京都児童相談センター、港区児童相談所(東京)が対応したケースにも対象を拡大し、CPC-CBT実施場所も、大阪府子ども家庭センター、東京都児童相談センター、港区児童相談所(東京)、愛育クリニック、駒木野病院、兵庫県こころのケアセンターに拡大した。修正した研究計画は、兵庫県こころのケアセンター倫理審査委員会にて承認された。次年度以降、各機関の協力を得て、研究への組み入れケースを増やす予定である。
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