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認知機能障害の特徴を踏まえた難治性うつ病患者に対する認知行動療法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02944
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

大江 悠樹  杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード治療困難なうつ / 難治性うつ / うつ病 / 認知機能 / 認知行動療法 / うつ
研究開始時の研究の概要

うつ病患者の3割は標準的な治療に十分反応せず難治性の経過をたどることが知られており、Difficult to Treat Depression: DTDと呼ばれる。近年、うつ病の難治化要因として認知機能障害が注目されているが、DTD患者の認知機能と生活機能との関連を縦断的に検証した研究は報告されてない。また、うつ病に対する認知行動療法(CBT)の有効性は実証されているが、DTD患者の認知機能障害を考慮した手法は評価されていない。そこで本研究では、(1) DTD患者の認知機能の特徴と生活機能障害との関連性を明らかにし、(2)DTD患者の認知機能障害を考慮したCBTを開発し、その有効性を検証する。

研究実績の概要

本年度は大きく2つの取り組みをおこなった。
第一に、治療困難なうつ(Difficult to Treat Depression: DTD)患者の認知機能の特徴を明らかにし、その後の生活機能障害との関連を検討するために、研究実施体制の整備をおこなった。具体的には、所属機関において以前より実施していたDTD患者を対象とした検査入院プログラムを改定し、患者の認知機能をより様々な側面から査定するための検査を組み込んだ検査入院スケジュールを作成した。ただし本研究は当初の予定とは異なり、複数の研究機関との共同研究とすることとなり、実施する検査の内容について他機関との調整が必要となった。そのため現時点ではまだ調査開始には至っていないが、施設間の調整がつき次第、倫理委員会による承認を得た上で調査を開始する予定である。
第二に、DTD患者の認知機能障害の特性に対応した認知行動療法を開発する際の参考にするため、高次脳機能障害患者など認知機能障害を有する対象に対する認知行動療法のレビューをおこなった。その結果、高次脳機能障害では損傷を受けた脳部位により症状が様々であるため、画一的な対策を立案することが難しく、個々の症状に配慮したオーダーメイドによる介入の重要性が明らかになった。本研究では先の調査研究を進める中で随時DTD患者に多く見られる認知機能障害の特徴を把握することに努め、当初想定していた補助資材の追加という方法だけでなく、認知行動療法の実施時間や実施間隔の調整などの方法を取り入れて試行することも検討することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね計画どおりに研究を進めることができている。ただし、当初の予定とは異なり本研究の一部を他施設共同研究として実施することとなった。施設間の調整という予定外の時間を要しているが、他施設で実施することにより当初の想定よりリクルートが早く進められると考えられる。

今後の研究の推進方策

本研究の一部を他施設共同研究として実施することとなったため、調査を開始することができれば当初の想定よりもリクルートが順調に進むと考えられる。ただし、施設間での調整で当初の想定外の時間を要している側面もある。自施設内および他施設との意思疎通を密にし、施設間の調整を促進していきたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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