研究課題
基盤研究(C)
うつ病患者の3割は標準的な治療に十分反応せず難治性の経過をたどることが知られており、Difficult to Treat Depression: DTDと呼ばれる。近年、うつ病の難治化要因として認知機能障害が注目されているが、DTD患者の認知機能と生活機能との関連を縦断的に検証した研究は報告されてない。また、うつ病に対する認知行動療法(CBT)の有効性は実証されているが、DTD患者の認知機能障害を考慮した手法は評価されていない。そこで本研究では、(1) DTD患者の認知機能の特徴と生活機能障害との関連性を明らかにし、(2)DTD患者の認知機能障害を考慮したCBTを開発し、その有効性を検証する。