研究課題/領域番号 |
23K02970
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
城月 健太郎 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (50582714)
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研究分担者 |
中尾 睦宏 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (80282614)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社交不安 / 尺度 / 信頼性 / 妥当性 / 認知バイアス / 不安 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画『児童青年期の社交不安におけるコストバイアスの機能と認知行動療法の効果』 は,社交不安に関する児童青年期のコストバイアスの機能について明らかに,コストバイアスの変容により児童青年期の社交不安の改善効果が向上するかどうか,検討することを目的としている。具体的には,質問紙研究などを通じで児童青年期のコストバイアスのモデル化を行い,心理学的要因との関係を明らかにする。さらに,認知行動療法プログラムによってどのように認知バイアスや社交不安が改善するのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
2023年度の研究計画は,研究課題で必要とされる,児童青年期の社交不安のコストバイアスについての測定を行う心理尺度を作成し,信頼性妥当性を検討することであった。まず,第一に予備的調査として,社交不安が一定程度以上高いと認められる中高生50名程度に対してWebによる自由記述調査を行った。そのうえで,社交不安場面とその際に生じうる認知(コストバイアス)の項目を収集した。これらの回答について,公認心理師や大学院生ら4名によるKJ法に類する方法により,原版尺度項目の選定を行った。その結果,内容的妥当性を備えた22項目からなるSocial Cost bias Scale for Children(SCSC)の原版が作成された。 これらを踏まえ,本調査として,中高生408名を対象に,Web質問紙調査を行った。SCSCに加え,社交不安症状,認知の歪み,否定的評価の恐れ,不安症状全般などの要因で構成される質問紙調査について,回答を求めた。分析の結果,SCSCについては因子的妥当性が認められ,高い信頼性を有することも明らかにされた。 また,社交不安症状や否定的評価の恐れ,認知の歪みなどの要因と関連のあることが認められた。以上の結果を踏まえて,SCSCが信頼性妥当性のあることが認められ,子どものコストバイアスの測定できる可能性が示唆された。今後の研究では,SCSCを用いた縦断的検討や,社交不安に関わる回避行動などの要因との関係を検討することが求められる。なお,各研究は所属機関の倫理委員会において承認され,参加者らにインフォームドコンセントを行い同意が得られた場合のみ回答がなされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の研究計画は,児童青年期の社交不安についての測定を行う心理尺度を作成することが目的であった。当該年度においては,社交不安の高い中高生から項目を収集することで予備調査を行い,原版尺度を作成することができた。さらに,Web調査を実施して心理尺度の信頼性妥当性を検証し,尺度の有用性を確認することができた。そのため,従来予定していた研究計画を完了することができたため,(2)の評価が妥当であると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究計画では,SCSCを用いて,中高生が実際に不安を抱く社交状況を設定し,視覚的な刺激を用いてコストバイアスの働きを検討することである。この研究で必要な素材を用意するとともに,引き続き調査を進めて検討を行うことを計画している。
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