研究課題
基盤研究(C)
近年,ボンディング障害が周産期メンタルヘルスのガイドラインに取り上げられるなどして,臨床現場からの注目が急激に高まっている。一方,ボンディング障害についての知見は横断研究によるリスク要因についての報告に偏っており,悪化・改善のプロセスや,出生児への影響の有無については,ほとんど明らかになっていない。本研究では,妊娠期からの縦断研究を行うことで因果関係を精査し,悪化や改善のプロセスと出生児への影響の有無を検討する。本研究によって,ボンディング障害の解明が進み,産科や母子保健および児童虐待の現場に対して,有益かつ実践的な知見の提供が見込まれる。