研究課題
基盤研究(C)
感情の種類には、感情刺激写真などの知覚刺激によって生成される「ボトムアップ感情処理」とストーリー性がある言語刺激などによって生成される「トップダウン感情処理」がある。感情制御の研究では、前者の感情が多用されてきたが、日常的に体験する感情は後者であることが多い。申請者はこれまでに、対人関係ストレスの想起によって日常に近いトップダウン感情を誘導する方法を考案し、その妥当性を神経生理学的見地から検証してきた。本研究ではこの感情誘導法を用いて、ディストラクション(注意転換による気晴らし)方略が不快な感情や思考を減少する感情制御メカニズムについて、神経生理学的見地から検証する。大学生を対象とする。