研究課題
基盤研究(C)
自分の身体を動かすときに、自分が運動制御を行っている主体であるという感覚は運動主体感と呼ばれる。運動主体感は、成人を対象に盛んに検討されているが、その発達プロセスはほとんど明らかにされていない。本研究は、独創的な実験パラダイムと解析方法を提案し、発達初期における運動主体感の獲得過程を解明することを目的とする。具体的に、乳児の視線から運動主体感を生起させる実験パラダイムを提案し、最新の機械学習の手法を用い、課題遂行中の行動方略の多様性から運動主体感を推定する。さらに、乳児期にみられる運動主体感への感受性の個人差と、運動学習能力の関係性を検討する。