研究課題
基盤研究(C)
正標数、つまり1を素数p回加えると0になるといういわばデジタルの世界において、Calabi-Yau多様体という素粒子論における超弦理論にも現れる重要な多様体およびそれと関連する多様体の構造の解明を目指す。2次元の場合には、アーベル曲面、K3曲面、Enriques曲面、Coble曲面などを研究の対象とし、それらの代数サイクル、モジュライ空間、自己同型群の構造を解明することが目的となる。正標数の代数幾何学は、符号理論や暗号理論にも応用を有しており、Jacobi多様体を用いた同種暗号も視野に入れて研究を行う。