研究課題
基盤研究(C)
平面上のオイラーグラフの面は必ず2色で塗り分けられ,それがある種の“ 良い”辺向き付けに対応することは知られているが,一般の閉曲面上では上記の良い辺向き付けをもたないオイラーグラフが存在することがわかっている.近年,位相幾何学的グラフ理論においてはサイクルパリティやS3-モノドロミーと呼ばれる代数的不変量を用いてグラフの構造に言及する研究が主流であるが,良い辺向き付けをもつグラフを分類する問題もこれらと深い関連があることがわかりつつある.「良い辺向き付け」の視点から既存の代数的不変量関連の結果を整理し包括的な理論を構築することを目標に研究を推進する.