研究課題
基盤研究(C)
細菌の増殖を理論的に予測する際、栄養濃度や温度などの環境条件からマクロな細胞数・細胞密度として求める方法が主にとられてきた。ところが、環境条件の変数と異なり、この細菌の変数についてはマクロな扱い方はうまく働かないことがある。そこで本研究では、細胞の状態や形状などの細胞レベルのダイナミクスは個別要素で記述し、栄養濃度などの環境条件は時間・空間の関数とする、ハイブリッド数理モデルを開発する。さらに、モデルの数値的・数学的な解析によって、細菌の非一様な細胞社会を形成し、多細胞性を創発する原理を明らかにする。