研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,まず,ローレンツ不変で,任意のスピンに適用が容易な波動方程式を用いて量子もつれのスピン・運動量依存性を追求する。次に,得られた結果を事象の地平線が存在するような時空に拡張することによって,情報喪失問題におけるスピン依存性を議論することである。われわれは『内在的な運動量演算子』を導入することにより,従来手法では困難であった高次スピンを有する波動関数を系統的に扱うことが可能となった。