研究課題
基盤研究(C)
遅延方程式は、遅延フィードバックを含む現象のモデルとなり、物理学や数学だけでなく広い分野の研究対象になっている。本研究では、複数の遅延時間を持つ多重遅延系の解析を行い、モード選択則を含む多重遅延系の複雑な振る舞いを体系的に明らかにすることを研究目的とする 。特に、2重遅延系に注目し、遅延時間比の関数として与えられるモード選択則の背後にある整数論的な構造の解明を行う。さらに、3重以上の多重遅延系におけるモード選択則の特徴を明らかにしその体系化を目指す。