研究課題
基盤研究(C)
UNi4Bは反強磁性体で、Uサイトのうち2/3のU磁気モーメントが渦状に秩序し,渦中心にある1/3のU磁気モーメントが常磁性状態にあると言われているが、最近の理論研究から磁気構造は磁気秩序と四極子秩序が同時に起きるトリプルQトライフォース秩序の可能性も指摘されている。これらの磁気構造のとき、電流印加すると特定方向で電気磁気効果が発現しうるが、現時点で磁気構造が確定されておらず、また、観測された電流誘起磁化の異方性も理論と整合せず未解決のままである。本研究では、磁気秩序状態での角度分解NMR実験を行い、UNi4Bの磁気構造と電気四極子自由度、電気磁気効果(電流誘起磁化)を実験的に明らかにする。