研究課題
基盤研究(C)
物質(固体)に光を照射すると、その物理的性質が大きく変化する光誘起相転移と呼ばれる現象が起こる。なかでも、光照射によって系にトポロジカルな変化が現れる現象は光誘起トポロジカル相転移と呼ばれ、グラフェンに代表されるディラック電子系物質を対象として近年、精力的に研究が進められている。本研究では、強い電子間相互作用による磁気的秩序あるいは電荷秩序を持つディラック電子系を考え、光照射をした場合に、どのような現象が現れるかを理論的に調べる。特に、光によるトポロジカルな相変化と、電子間相互作用に由来する秩序ダイナミクスの共存、競合により、新しいタイプの光誘起相転移が現れるかを明らかにする。