研究課題
基盤研究(C)
銅酸化物高温超伝導体やトポロジカル超伝導候補物質CuxBi2Se3は非従来型超伝導体である。それぞれ結晶構造は二次元面を含み、銅酸化物では擬ギャップ状態に回転/並進対称性を破る電荷密度波が現れCuxBi2Se3では回転対称性を破る超伝導が現れる。これら自発的に対称性を破る電子状態が「一軸ひずみ」に強い応答を示すことから、我々は非従来型超伝導体にとって「面内局所対称性の制御」が普遍的に有効なパラメータではないかと考えた。本研究は単層型銅酸化物Bi2Sr2-xLaxCuO6とCuxBi2Se3における一軸結晶ひずみ下の核磁気共鳴(NMR)実験及び放射光X線回折実験による精密構造解析でそれぞれの非従来型超伝導と背景秩序/揺らぎの起源を調べる。