研究課題
基盤研究(C)
本研究のねらいは、分子量の大きい分子を原料としてパルスプラズマ放電により分子を分解し成膜を行う新たな成膜法を確立することにある。異常放電を引き起こさないように、制御されたパルス電力を与えてプラズマを生成し、原料分子中の切断したい結合のみをうまく解離して成膜を行う方法を構築することも本研究の範疇である。産業応用も視野に入れ、新規機能を持つアモルファス状の炭素膜やグラフェンを低温での形成を目指す。プラズマ気相およびプラズマ-表面相互作用の計測も視野に入れ、分子量の大きい原料分子が膜となっていく反応を原子レベルで明らかにすることも本研究の範疇である。