研究課題/領域番号 |
23K03385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬戸 直樹 京都大学, 理学研究科, 助教 (80462191)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 重力波 |
研究開始時の研究の概要 |
本計画ではLISA を含めた宇宙干渉計ネットワークによるmHz 帯での重力波相関解析を多面的に研究する。主なターゲットは初期宇宙起源の背景重力波および銀河内連星の作る前景重力波放射である。以下の2つの目標を設定して研究を推進していく。 1) 重力波に対する検出器応答に立ち返り、相関解析による背景(前景) 重力波観測を幾何学的視点から分析して、系の対称性が果たす役割を明らかにする。 2) 観測指標の高精度計測を実現するため、干渉計ネットワークの最適な形状を探り、効率的なデータ解析法を開拓する。
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研究実績の概要 |
2030年代には、欧米のLISA、中国のTaiji、TianQinなどの宇宙レーザー干渉計がミリヘルツ帯で重力波を捉えることが期待される。これらの検出器が連携することで、科学的に重要な利点がもたらされる可能性がある。このネットワーク観測の基本的な側面を探究するのが、本研究計画の基本的な方向性の一つである。今年度は、LISA-Taijiネットワークを活用した効率的な背景重力波の計測法に焦点を当てた。特に、パリティ成分の分離において、ネットワークの幾何学的対称性が重要である。検出器間の相対的な傾きや距離の最適な設定を、信号対雑音比(SN比)を計算して評価した。
さらに、宇宙レーザー干渉計ネットワークに関するこれまでの研究全般をまとめたレビュー論文を共同で執筆した。この作業は、2030年代に向けた重力波ネットワーク観測の道筋をより明確にするものであり、本研究計画を俯瞰的に進めていく上で基礎となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究者の移動に伴い、LISA-Taijiの論文執筆が当初の予定よりもやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、可変パラメーターに対する宇宙干渉計ネットワークの応答を調査する。
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