研究課題
基盤研究(C)
超弦理論の時空に生じる特異点は、超弦による素粒子や初期宇宙の模型構築を目指す様々な局面において、これまで重要な役割を果たしてきた。本研究では、内部空間内での結合定数が場所ごとに変化する非摂動超弦理論=F 理論における、物質生成に伴い生じるコニフォールド特異点の1次元的連なりが多重交差するE7ならびにE8 ポイントでの特異点の幾何学的数理構造を詳細に解析し、Lμ-Lτゲージ対称性を含む「『大』大統一理論」のような新しい素粒子大統一の考えを超弦で実現し、素粒子の世代構造を説明する可能性について探究する。また、素粒子の大統一と初期宇宙モデルを単一の枠組みで同時に実現する新しい理論の構築を目指す。