研究課題/領域番号 |
23K03417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
比連崎 悟 奈良女子大学, 自然科学系, 教授 (60283925)
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研究分担者 |
山縣 淳子 京都産業大学, 理学部, 教授 (90548215)
池野 なつ美 鳥取大学, 農学部, 講師 (30756086)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 中間子原子 / 中間子原子核 / 強い相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、原子核中におけるπ、K、η(958) 中間子の性質を、中間子-原子核の束縛系を利用することによって精密に決定し、有限密度中での量子色力学(QCD:強い相互作用を記述する基礎理論) の対称性に関する理解を深めることを目標としている。有限密度中でのQCDの様相を定量的に知ることは、原子核をはじめとするハドロン多体系や中性子星などを理解する上で重要である。
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研究実績の概要 |
本年度の研究業績に関して、π、 K、η(958) 中間子と原子核の系それぞれについて簡単に述べる。 π中間子原子に関しては、πNシグマ項の値を最新のdata から精密に決めるためのプログラムの準備が整ったと考えている。π中間子と原子核の間の相互作用(光学ポテンシャル)には、複数(6~7つ程度)のパラメーターが含まれており、今回の目的の為には、そのうちの1つ(もしくは2つ)のパラメータを不定性を最大限排除した形で求める必要がある。その実行にむけて進展している。また、奇核標的の場合の解析も進展している。 K中間子原子核系に関しては、He におけるK中間子原子の精密測定(JPARC E62)の結果を基にしたKー原子核相互作用の研究が、現象論的な形を使った場合に関して、ほぼ最終局面まで進んだ。次の年度中には成果を論文として発表できる見込みである。今回の成果を発表後、より理論的なポテンシャルを用いた議論を深める。また、今回の解析で重要性が高まった、HeにおけるK中間子原子 1s 状態の生成に関して、理論的な検討を開始する予定である。 η(958)中間子原子核系に関しては、実験研究者と密に連絡をとりながら、GSIで行われた実験結果の解析を進めている。実験で得られた、(p,d) 反応における重陽子 (d) のエネルギースペクトラムの最終結果が近い将来に得られると思われる。理論的には、対応するスペクトラムをGreen 関数法の convergion part として計算している、また、semi-exclusive 反応 (p,dp) の利点についても、定評のある輸送模型である JAM をもちいて simulation を繰り返しており、data 解析の最適の方法を探っている。この semi-exclusive 反応の理解は、今年度大きく進歩している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
π、K、η(958)と原子核の系について、すべての系の研究が概ね予定通り進展している。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り進める。変更/修正等はない。
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