研究課題
基盤研究(C)
粒子と原子核の反応断面積データは、物理研究から工学的な応用に至るまで幅広く利用されている。応用分野の拡大によって、当初想定されなかった様々な材料が使用されている。しかし基本的な反応断面積のデータについては、充分に測定されているとは言い難い。特にGeV領域においては、核反応は複雑で生成される二次粒子は多種多様である。そのため核反応モデルに基づくシミュレーションの役割は重要であるが、実験データが存在していない粒子と材料では、不十分な部分があるのが現状である。本研究では、十分な実験データを収集することによって、GeV領域の原子核反応に対する理解を行う。