配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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研究実績の概要 |
近年、多波長観測による時間軸天文学が展開され、特定の天体を対象としない無バイアスな探査手法により、新たな種族の突発天体が続々と発見されている。その一方、ミリ波・サブミリ波帯では、無バイアスな突発天体探査はほとんど行われておらず、今まで見逃されてきた突発天体が存在する可能性が指摘されている。ミリ波・サブミリ波帯は塵による吸収の影響を受けないため、可視光・近赤外線では検出できない塵に隠された天体を検出できるという非常に大きな利点がある。本研究では、この波長帯で世界最高性能を誇るALMA 望遠鏡を用いることで、これまで未開拓であった暗い天体に至るまで無バイアスに探査する。これにより、ミリ波・サブミリ波帯での突発天体の個数密度に制限を加え、理論モデルの検証を行う。 本年度の研究実績の概要は以下のとおりである。 i) ALMA望遠鏡アーカイブからデータを取得し、突発天体を検出するためのパイプラインの構築を行った。 ii) 超新星SN1181の残骸から理論的に予測される電波放射に制限を加えるため、VLA電波干渉計のアーカイブから電波放射の探査を行った(Ko, T., Tsuna, D., Hatsukade, B., and Shigeyama, T., PASJ, 2024, in press)。 iii) 突発天体の発生環境の統合的な理解として、電波帯での突発現象として知られる高速電波バーストの母銀河における分子ガス観測をALMA望遠鏡を用いて行った。取得されたデータの解析を行い、高速電波バースト母銀河における分子ガスの性質について、新たなサンプルを取得した。
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