研究課題
基盤研究(C)
恒星の過半数は連星系のメンバーであり、連星系の形成は星形成の主要なモードである。最近はALMAにやGaia衛星によって観測的研究が進む一方で、連星パラメータ(連星間距離、連星軌道の離心率、連星の質量比)がどのように決まるかはわかっておらず、現在は連星系形成の理論的な研究を推進する好機である。本研究課題では、質量降着する連星の軌道進化を高解像数値シミュレーションで計算し、連星パラメータの起源に迫る。本研究ではとくに磁場に着目する。磁場は角運動量輸送の主要な担い手であり、連星の軌道に大きな影響を与えるからである。さらに従来は技術的な問題で手つかずであった「縦」磁場に着目する。