研究開始時の研究の概要 |
本研究は, 系外惑星の 1 つの姿として考えられている陸惑星の気候多様性を調べるものである. 陸惑星とは, 惑星大気表層系の水の量が平均水深にして 10m のオーダーとなる惑星である. 陸惑星は保持する水量が少ないにもかかわらず, 水を豊富にもつ惑星よりも大きな太陽定数のもとでも惑星表層に液体の水を有すると議論されている. 本研究では, 惑星大気大循環モデルを用いて, 太陽定数と自転傾斜角を変更したパラメータ実験を実施し, 表面の水が完全に蒸発した状態(完全蒸発状態)から惑星全体が凍結した状態 (全球凍結状態)に至るまで多様な気候状態を求め, それぞれの存在条件を決定する.
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