研究課題
基盤研究(C)
熱帯太平洋を代表する大気海洋変動 “ENSO” (エルニーニョ/南方振動)は世界各地の気候に大きく影響を及ぼしており、その予測精度の向上は大気海洋科学が克服すべき課題の一つとして残されている。本研究では、ENSO の振幅や発生頻度に影響を及ぼし得ることが報告されている「インドネシア多島海における潮汐混合」の強度分布をこれまでより高い精度で見積もり、その情報を適切に組み込んだ大気海洋シミュレーションを実施することにより、同海域の潮汐混合が ENSO に及ぼす影響を定量的に評価するとともに、その物理メカニズムを解明する。