研究課題
基盤研究(C)
地球温暖化により全球規模で頻発する海洋熱波の時空間構造および海域特性を、全球海洋観測システム「Argo」の高精細観測データに基づき明らかにする。海洋熱波の形成、維持、衰退過程について、観測的検知から支配的な物理過程を評価し、物理環境場の海域依存性を見出す。さらに、生物地球化学過程の変数を計測可能なBGC Argoデータを活用し、海洋熱波が生物地球化学過程に与える影響を評価し、物理過程との関係を明らかにする。このために、新たなデータセットを作成・公開し、数値シミュレーションとの連携により海洋熱波の予測精度向上に連動させ、国際Argoコミュニティーに効率的な観測システムの構築を提言する。