研究課題
基盤研究(C)
カルデラ形成を伴う超巨大噴火で発生する大規模火砕流が、海を渡り数10km遠方まで到達することが陸上堆積物の地質調査から知られてきた。本研究では、海を渡った2つの大規模火砕流、鬼界カルデラの幸屋火砕流と阿蘇カルデラの阿蘇4火砕流を対象に、その流動堆積様式を明らかにすることを目的とする。それぞれの堆積物について、海を渡る前と後の陸上堆積物とその間の海底堆積物を調査する。また、火砕流の定置温度や石基ガラスの含水量から推定される爆発深度の定量データも併せることで、大規模火砕流の発生、流動、堆積過程について海水の影響を明らかにする。