研究課題
基盤研究(C)
安定大陸が数10億年に渡り存在するには,大陸プレート下の流動層や縁辺部の低粘性域が重要な役割を果たすことが分かってきた.しかし従来の地震波解析では,大陸プレート底面の解像度が不十分で,大陸底面やその下の低粘性層の空間分布は不明瞭である.本研究では,異なる感度を有する実体波と表面波を用い,最新のベイズ推定の手法に基づいて,大陸プレート底面の高精度マッピングを行う.さらに,流動層の下限と考えられるレーマン面や,リソスフェア・アセノスフェアの地震波速度異方性との関係を精査し,マントル対流による大陸底面の引きずり効果の実態など,大陸プレートの水平移動や変形に関わるメカニズムの解明を目指す.