研究課題
基盤研究(C)
地震時の震源断層において、断層面沿いに高速(約2-3 km/s)で伝播する破壊には、クラック性破壊とパルス性破壊の2つのモードが存在すると考えられている。近年の観測研究により、多くの大地震における断層破壊はパルス性モードで伝播することが知られているが、その成因は明らかでない。また、中小地震の研究においてはクラック性破壊のモデルが慣例的に使用されているが、中小地震時にパルス性破壊が起きているのかはわかっていない。本研究では、大地震における震源断層近傍で観測された波形データと動的破壊シミュレーションを用い、パルス性破壊の物理的成因の解明を目指す。