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現在より温暖な時期における対馬海流が日本海の古海洋と生態系に与えた影響

研究課題

研究課題/領域番号 23K03559
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17050:地球生命科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

松崎 賢史  東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (50728582)

研究分担者 佐川 拓也  金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (40448395)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード日本海 / 完新世 / 放散虫 / 中新世の温暖イベント / 日本海の海洋環境 / 放散虫化石種 / 地球化学的データ
研究開始時の研究の概要

2023年度には産業技術総合研究所に保管されているKR15-10 PC05において100試料をサンプリングし, 放散虫群衆変化を分析する。研究分担者は100試料の浮遊性有孔虫の化学分析を行う。
2024年度には研究代表者は国内外でKR15-10 PC05の研究成果を発表する。高知コア研究センターでIODPサイトU1430のサンプリングを行い、群衆解析を行う。研究分担者はKR15-10 PC05の成果を論文にまとめる。
2025年度には研究代表者はKR15-10 PC05の化学的データとを比較した放散虫データの論文執筆作業を行う。研究代表者はIODPサイトU1430の放散虫変化のデータを論文化する。

研究実績の概要

本研究課題の目的は1) 新しい時代の日本海の海洋を環境を放散虫種から復元して、放散虫種を古海洋指標として確立すること2) その基礎知識を応用して日本海の中新世の朝温暖期の海洋環境を復元することでした。そこで、昨年度は日本海の過去5000年前から現在までの古海洋環境の変動を復元するために日本地質調査所が保管しているKR15-10の重力コアのサンプリングを行いました。
航海の報告書を勉強してKR15-10の重力コアの長さが110cmであることが分かったので55のサンプルを採取しました。その後、研究室ですべてのサンプルを化学的に処理し、放散虫群集の分析のために試料を洗浄し、放散虫群集用の顕微鏡スライドを55枚、作成しました。現時点で25のサンプルについて放散虫群集の分析を完了しています。中間のデータをJpGU用にまとめています。
また、日本海と北西太平洋の放散虫の時空分布についての総説の執筆を行っています。海水温度の推定に関する数多くの統計分析を行いまして、放散虫種から日本海と北西太平洋の過去の表層水温を計算できる複数の手法をまとめ総説の執筆を行っています。
中新世の研究の部分では、日本海の中新世時の古海洋環境を放散虫から復元し、過去5000年前のメカニズムと比較するのが目的です。そのため、IODP 346の Site U1430の堆積物を対象としています。今年は高知コアセンターのIODPコアの研究プログラム(RecOrd)に加入しました。そのプログラム内では私は10.8Maの温暖化を中心に研究することになり、およそIODP 346の Site U1430 から100試料程度をリクエストしました。私のリクエストは受理され、本年度にサンプリングを行う予定です。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度、私は現在の5000年前をカバーしたKR-15-10から重力コアをサンプリングするために日本地質調査所に行きました。このコアは、ホロセン期間中の放散虫変化を記録する最適な機会を提供していると考え、アーカイブを調査した結果選択しました。私は5000年前をカバーする55のサンプルを採取し、すべてのサンプルを化学的に処理し、放散虫群集の分析のために洗浄し、顕微鏡スライドを作成しました。現時点で20のサンプルについて放散虫群集の分析を完了しています。
中新世の部分では、日本海の中新世古海洋学に関する研究プログラムに参加し、Thorntonian Warming中の10から11 Maの間の日本海の古海洋学を放散虫から復元するためにIODP 346 Site U1430から100のサンプルを採取する合意を得ました。また、日本海、北西太平洋の放散虫についての創設の執筆を行い、海水温度の推定に関する数多くの統計分析とレビューを行いました。
本プロジェクトの宣伝のため、国際学会にも参加した。

今後の研究の推進方策

本年度の計画は、日本海および北太平洋における放散虫に関する海表層温の推定の創設の執筆を完了することです。原稿の提出予定は2024年6月中に計画しています。その後、JpGUでKR15-10の過去5,000年間の日本海古海洋学の初期結果の発表を行い、残りの30サンプルの群集分析を続け、データを報告するため論文の執筆をします。11月には国際会議(ポーランド)に参加して、過去5,000年間の日本海古海洋学のKR15-10を報告する予定です。
7月中に高知コアセンターに行ってIODP346のU1430地点の中新世堆積物をのサンプリングを行います。だいたい1000万年前と1100万年前の期間に当てはまる部分からおよそ100サンプルを採取し、放散虫群集の変化をの分析ように、100枚の顕微鏡スライドを作成するためのサンプル処理を行います。その後、群集の分析を開始します。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Evolution of Oceanography of the Central Northwest Pacific Over the Past 10 Million Years With Focus on Late Miocene Global Cooling2023

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki Kenji M.
    • 雑誌名

      Paleoceanography and Paleoclimatology

      巻: 38 号: 12 ページ: 1-18

    • DOI

      10.1029/2023pa004789

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Evolution of oceanography of the Central Northwest Pacific over the Past 10 million years with focus on Late Miocene Global Cooling.2023

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki, KM
    • 学会等名
      National Taiwan University &The University of Tokyo 2023 Joint Conference, Taipei, Taiwan
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Evolution of the Kuroshio Current over the last 10 million years (ODP Site 1208).2023

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki, KM
    • 学会等名
      Japan Geophysical Union
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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