研究課題
基盤研究(C)
現在、ヘリコプターや空飛ぶ車の損傷許容設計は、実現象を単純な応力状態に置き換えて実験的に評価している。その結果、限界を過剰に見積もり、大きく重い部品を設計することになる。そして、運用中に想定以上の欠陥や許容値以上の応力が生じた場合、改めて実験的評価が必要となる。これは、微小欠陥における多軸実働荷重のメカニズムが不明で、実験的評価を取らざるを得ないことに起因する。そこで本研究は、多軸疲労のメカニズムを考慮した任意の寸法の微小欠陥に対する多軸実働荷重における疲労評価法を構築する。本研究で開発する技術は、回転機械にも適用可能で、デジタルエンジニアリングひいてはDX開発にも必要となるものである。