研究課題
基盤研究(C)
本研究がねらいとするのは、複雑であるが故に未だ知見に乏しい圧粉摩擦挙動を実験で調査・把握し、理論的解釈を図ることである。ただし、現状、圧粉成形を模擬した摩擦試験機は存在しない。そこで、まずは①圧粉摩擦挙動の計測手法を確立すること、次に、市場にある主要な粉末に関して圧粉摩擦挙動を調査してその定式化を図ることで②圧粉摩擦モデルを構築すること、最終的に、構築したモデルを非線形摩擦挙動として有限要素法解析に適用し、③壁面摩擦が加工の成否に与える影響を「見える化」すること、の3点が本研究課題の目的であり、それらの達成を通じて、圧粉工程設計現場における数値解析の活用を推進する。