研究課題/領域番号 |
23K03618
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
山口 桂司 京都工芸繊維大学, 機械工学系, 准教授 (00609282)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | UV / オゾン水 / ウルトラファインバブル / SiC / 研磨 / シリコンカーバイド / 鏡面加工 / ワイドギャップ半導体 |
研究開始時の研究の概要 |
UVアシスト研磨に高濃度オゾン水を供給することで,OHなどの活性酸素種が豊富に存在する雰囲気を作り,酸化反応を促進することで加工能率の大幅な改善を図る.UV照射によってオゾンから原子状酸素が脱離し,脱離した原子状酸素は水分子と反応することでOHが生成され,生成したOHもオゾン分解に関与するとされている.一方,照射されるUVの波長が240nmよりも短い深紫外光の場合,オゾンの生成に余分なエネルギーを吸収する第三の物質Mが存在すれば,UV照射によってオゾンの生成も可能となる.このようUV照射とオゾンとの関係をSiCの研磨において有効に活用することで,高能率な鏡面加工を達成する.
|
研究実績の概要 |
改質オゾン水を用いたUVアシスト研磨を実施するため,加工装置にウェットチャンバーを設置する改良を加えた.この装置は,対向する2つのスピンドルを有しており,片方のスピンドルには揺動機構を備えている.改質オゾン水による腐食を考慮し,SUS316L材を中心に耐食性の高い材料を用いてチャンバーを設計・製作した.当初,令和5年度中に完成させる予定で進めていたが,各部に不具合が発生したため,設計変更等を加えることによって完成に遅れが生じた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初,令和5年度中に完成させる予定で進めていたが,各部に不具合が発生したため,設計変更等を加えることによって完成に遅れが生じた.また,令和5年度中に実施する予定だったESRによるラジカル生成特性の評価については,当該分析装置の利用状況が過密だったため,実施できていない.
|
今後の研究の推進方策 |
今後は,令和5年度中に実施できなかった加工装置のテストを実施し,追って改質オゾン水の効果を検証する実験を行う.ただし,遅れを取り戻すため,加工条件当たりの実験実施回数を5回から3回に減らす.同時に,ESRによる各種オゾン水の分析を令和5年初旬に実施し,そのラジカル生成特性を明らかにする.
|