研究課題
基盤研究(C)
蒸発,凝縮現象は基礎的かつ工学的にも重要な物理現象であり,古くから多くの研究者によって研究がなされてきた.本研究が対象とする蒸発係数は蒸発,凝縮現象における未解決問題の一つである.気体と液体の境界面では,液体から気体に,逆に気体から液体へと相変化が生じるが,蒸発係数が未知の状態では,境界面を通してどれだけの質量(運動量やエネルギーも)が交換(移動)されるのか求めることができない.本研究では研究代表者が開発した,共鳴音波を用いた蒸発係数測定法を発展させ,非平衡状態,混合状態における蒸発係数測定を目指す.