研究課題
基盤研究(C)
過冷却促進の程度は、マグネタイト微粒子の粒子径・濃度に依存する。これまで生体内にある強磁性体マグネタイト(Fe3O4)微粒子が過冷却操作可能な氷晶核因子となることに注目し、過冷却の促進が現れない試料の存在、物理的矛盾を明らかにしてきた。本研究では、歳差磁場下で植物細胞内に過冷却を促進・持続させて耐寒温度を下げれば、多発休眠の覚醒期間が遅れることに注目して、歳差磁場下による過冷却降下到達温度は、各種植物の残留磁化測定値から求めるマグネタイト微粒子の単位体積当たりの含有量に依存することを検証し、植物遺伝資源の長期低温貯蔵技術を確立することを目的とする。