研究課題
基盤研究(C)
ナノ・マイクロスケールサンプルの熱物性値(熱伝導率等)の新たな計測方法は,最近も数多く提案されている。確立された方法がある一方で,計測原理レベルの単純な理論式しか公表されていない場合や,実験条件を厳密に記述する理論的根拠が不明瞭な方法も散見される。新しい計測原理や計測技術が十分に練られていない段階で公表されることも多く,実験的に極めて巧妙な方法のように見えても,見逃している大きな系統的誤差要因がその測定データに含まれている場合もある。本研究は,測定量から熱物性値を算出するための詳細なWorking Equationを2つの測定方法について体系的に導出し,見逃している系統的誤差要因の検討を行う。