研究課題
基盤研究(C)
地球温暖化の原因である二酸化炭素排出削減のために木材の利用が注目されており、建物への利用も推進されている。木材を建物に使用する場合、使用される木材の多くは接着剤で木片を接着して作製される木質材料である。しかしながら木材は火災に弱い。既往の研究では木質材料からの燃焼生成物に関しては大局的に検討されており、実験室レベルで詳細に検討したものはない。本研究課題では雰囲気温度を変化させながら、木質材料を燃焼させる。燃焼によって生成する気体の構成の変化を分析及び採取したすす粒子の電子顕微鏡での観察を通じて解明する。最終的には木質材料の中の接着剤成分が燃焼機構及び生成する気体へ与える影響を明らかにする。