研究課題
基盤研究(C)
ロボットなどのセンサ用材料として用いられている従来の導電性高分子材料は、導電材料を均一分散することを目的としており、導電性を発現させるためには多くの導電性材料を添加しなければならないとされている。しかし申請者は、導電性材料の含有率Wfが、ある量を超えると電気抵抗が急激に減少し、また、導電性材料の含有率Wfが同一であっても、垂直荷重Pnが増加すると電気抵抗が劇的に減少することを発見した。これらは、偶発的に構築されるパーコレーション構造が発現させていると予測される。本研究では、複合材料中に意図的にパーコレーション構造を設け、本構造によってもたらされる電気特性の劇的な変化の発現条件の解明に取り組む。