研究課題
基盤研究(C)
モータに用いられている電磁鋼板などの積層ステータコアは,打ち抜き,積層等の各製造工程で残留応力が発生し,磁気特性は劣化し,鉄損が増加することが知られている。以前は,製造工程内で焼鈍処理を行い,磁気特性の改善,鉄損低減化が図られていたが,コスト削減のため,産業用途向けモータに関しては,この焼鈍処理は現状行われていない。本研究では,研究代表者らが考案した「二次電流加熱法」により,モータ積層ステータコアを短時間で効率的に加熱することによって鉄損低減化を可能とし,既存のモータ製造工程にも容易に導入可能で,かつ運用も低コストな「モータ低損失化・高効率化のための熱処理システム」の実用化研究を実施する。