電力増幅器として提案されたE級インバータは,MHz台の動作周波数で90%台後半の電力変換効率をもち,直流電圧変換器,ワイヤレス給電等に応用されている。この回路は負荷の変化により出力電圧/電流が変化し効率が低下するが,90年代に負荷の変化に対し高効率と一定の電圧/電流を維持する方式が提案された。近年,この提案はワイヤレス給電への応用が注目されている。 申請者らは,負荷の変化に対し出力電流振幅を一定に保つE級インバータを提案したが,電界結合方式のワイヤレス給電に相当する回路を挿入すると電圧振幅一定の性質が観られた。本研究では,この特性を詳細に解明し受電側整流回路との適合を目指す。
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