研究課題
基盤研究(C)
有線通信の大容量化のために平衡伝送のための多対化が進んでいるが、線路間のクロストークの低減が課題である。これまでに多導体通信ケーブルにおいて、クロストークを低減し信号伝送容量の増加および信号線使用率の向上を実現する手法であるモード分割多重伝送方式を提案し、理想的な系についてシミュレーションにより有効性を実証してきた。本申請では曲がりやコネクタ部に不連続があるような実際のケーブルにおいて、電磁界のモード変換の定式化を行い信号伝送およびクロストークに対する影響を定量的に評価する。また、信号ドライバ回路の簡単化のために多値数の削減を検討し、FPGAなどを用いて実証する。