研究課題
基盤研究(C)
可制御性の観点から大規模複雑ネットワークシステムのどのエージェントを制御すべきかという問題の研究が進められており,申請者らはこの問題に関して可制御性スコアという概念を提案している.本研究の目的は,可制御性スコアを,ネットワークの構造と枝の重みが未知な状況で,エージェントから得られるデータだけを用いて計算する方法を構築することである.この目的を達成するために,最適化問題の目的関数の勾配をデータから推定する方法を機械学習の方法を参考に構築し,データ駆動型アルゴリズムを提案する.さらに,大規模なシステムに対しても適用可能なものにするためにモデル低次元化の知見も取り入れ,提案法の有効性を検討する.