研究課題
基盤研究(C)
環境低負荷な新規熱電材料の創成を理論主導で推進するため,マルチスケールモデリングにむけた基盤技術として,量子論に基づく電子状態計算から百万原子系の数値計算につなげる手法を確立する.本分野で用いられてきた第一原理計算は,計算コストの高さから,格子欠陥や結晶粒界などの不規則構造を扱いにくく,また,基本的には高温状態を解析できない.そのため,微視的構造と熱電物性の関係を説明できない場合も多かった.そこで本研究では,第一原理計算,分子動力学,機械学習を組み合わせた手法により,不規則構造や熱ゆらぎを考慮した数値計算を可能にし,微視的構造と電子状態の制御による熱電材料設計を実現する.