研究課題
基盤研究(C)
コンクリート中の水分浸透の研究において、W/Cにかかわらず、5-10%程度のシリカフューム混和によって水分浸透が劇的に抑制される効果を明らかにしてきた。この効果とコンクリート構造物の耐久性能との関係は明らかにされてない。その効果の寄与メカニズムを精緻に解明し、汎用で多く用いられる強度のコンクリート(W/C=55%程度)に適用できれば、将来の社会インフラに対する維持管理費用の飛躍的削減が期待できる。本研究では、シリカフューム混和による水分抑制効果と耐久性能との関係を解明し、一般的な強度のコンクリート(W/C=55%)に対しても、低コストに経年劣化を抑制できるコンクリートの開発を目的とする。