研究課題
基盤研究(C)
沿岸域で生成した海塩粒子は,鋼橋の鋼材腐食やコンクリート橋の塩害を助長する.したがって,海塩粒子濃度の予測精度を向上できれば,道路橋の予防保全に極めて有効である.そこで,本研究は,衛星データ同化手法により,最新の衛星観測技術で得られた海塩粒子量と,大気化学プロセスを考慮した気象モデルを結合させ,海塩粒子濃度の予測精度を飛躍的に向上させる.そして,海上風・海塩粒子濃度・粒径分布の予測結果に基づいて,海塩粒子の生成メカニズムを逆推定し,物理モデルを開発することである.