研究課題
基盤研究(C)
膨潤性地山に掘削したトンネルは,建設後数年~数十年後に遅れて覆工のひび割れや盤ぶくれなど大変状を発現する場合があるが,その時間遅れ変状の発生メカニズムは明確でなく,具体的な対策の選定方法も確立されていない。そこで本研究では,膨潤性地山に掘削したトンネルの時間遅れ変状の発生メカニズムの解明と,地山の更なる膨潤を考慮したトンネルの補修プランの選定方法の構築を目指す。膨潤性地山材料の膨潤・強度特性,位置,寸法,および周辺地山の力学特性,掘削方法から発生し得る時間遅れ変状を予測し,今後発生し続ける膨潤にも対応できる補修を施すことで,トンネルの長寿命化に寄与できる。