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ライブカメラの水面乱流情報による中小河川の内部流況予測と流量評価の高度化

研究課題

研究課題/領域番号 23K04043
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分22040:水工学関連
研究機関京都大学

研究代表者

山上 路生  京都大学, 防災研究所, 教授 (80362458)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードsurface reflection法 / 水面変化 / 水面乱流 / 自然水域の流況観測 / 画像解析
研究開始時の研究の概要

設置や維持管理に優れているライブカメラによる中小河道のモニタリングの運用が進んでいる.ただし,表面流況の情報しか得られないため,水面下の流速分布,乱流構造,河床分布および土砂輸送状況を正確に評価できない.本研究は,水路実験によって,水面で可視化される平均流速や乱流パターンと,水面下の乱流構造の関係性を解明し、ライブカメラによる河川流の内部構造の合理的予測を目指すものである.

研究実績の概要

本研究のトピックの一つとして、2023年度は,水面変動が存在する水理条件で水面の流速・渦度・発散を適切に計測するsurface reflection法を開発した.特に桟粗度周りの流れに対して計測を行ってsurface reflection法の精度を検証した.また、その成果をもとに特許申請を行った.
特に2023年度の成果をまとめると以下の通りとなる.Pythonプログラムを作成し,レーザーポインタで形成される三角形領域を適切に抽出できた.さらに傾斜水面の平面の方程式を算出できた.Pythonプログラムで求めた平面方程式から,水面の傾きに対応させて座標軸を修正し,傾斜水面の流速・発散・渦度を算出することができた.水面の勾配が大きい場合には、修正前(水平面座標)の流速と修正後(水面の接平面座標)の流速の相違が大きくなり,水面の傾きを考慮した流速等の適切な修正・評価の重要性が示された.平面方程式を用いて水深を算出したところ,ポイントゲージによる実測値とほぼ一致し,水深変化を適切に捉えられることが示された.
また、ライブカメラの撮影サイトを検証した。当該年度は、宇治川を撮影すべく、デモカメラによるテストを行い、次年度への基礎データを整理している。
もう一つのトピックである、底面乱流が水面パターンに及ぼす影響は、当該年度は、単一桟粗度の流れをベースに、水面渦度、水面発散をsurface relrection法で評価できた。今後は実験ケースを追加して、底面乱流と水面パターンの関係を定量的に考察する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度では、surface reflection法を新規に開発することに成功し,特許申請にまで至った.特許の関係で、学術論文の発表は控えているが、水面が非定常変化する流れ場の計測が可能になったことは大きな進展である。以上より研究は概ね進んでいるといえる。

今後の研究の推進方策

引き続き、surface reflection 法の改良と精度向上を目指す。同時に実河川を撮影するライブカメラの開発も行い、撮影画像を解析する。ここにsurface reflection法への適用を試みる。また、室内実験では、底層乱流が水面パターンに及ぼす影響を解明する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 流速計測システム、流速計測方法および流速計測プログラム2024

    • 発明者名
      山上 路生
    • 権利者名
      京都大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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