研究課題
基盤研究(C)
近年,誰もが安全・快適に利用できる,人を中心とした歩行空間の需要が高まっている.しかし,人との接点となる路面の既存評価手法は車道を対象としたものが主であり,歩行空間への適用が困難である.そこで本研究では,歩行空間における移動形態の多様性および面的な動線の広がりを考慮し,道路利用者の生理心理反応に基づく,人間中心の路面評価手法の開発を目指す.具体的には,(1) 路面の三次元計測により人に影響を及ぼす路面凹凸を把握し,(2) 信号処理手法を駆使した路面の三次元解析によりその影響を可視化するとともに,(3) 利用者の潜在的および顕在的な生理心理反応に基づく路面評価手法の確立と妥当性の検証を行う.