研究課題
基盤研究(C)
国土・地域各処からのアプローチの集中点で都市を再定義する際に不可欠と思われる港・駅前・市場など都市の中心機能をもつ界隈を「巷(ちまた)」と定義して概念化する。本研究では、越境して機能する巷の成立要件を明らかにするために、近代に劇的なモビリティの転換を経験しながら都市空間を更新した木曽川水系・伊勢湾の流域に点在する事例として、1)開港場とその後背地(名古屋・四日市)、2)川湊の発達地(桑名・笠松)、3)鉄道駅の拠点化した地(岐阜・大垣・一宮・津島・犬山)に着目し、都市拠点の形成した過程と必要な空間要件を史的資料の収集と解読・比較分析により明らかにする。